異なるバージョンのCWエンジンで宿データ(セーブ)を共有する
雑多メモ
【対応】
CW:1.20× 1.28○ 1.29○ 1.30○ 1.50○ |
普段はCW1.30を使うが1.50専用シナリオはCW1.50で、といった場合に役立ちます。
また、より新しいエンジンへの乗り換えも、考え方は同じです。
- 宿データを別バージョンのエンジンで使うには
- 宿データをより古いエンジンで使う際のあれこれ
- シナリオ途中で使用エンジンを替える:途中で非対応が発覚したときの対策
宿データを別バージョンのエンジンで使うには
通常は以下の通りですが、シナリオ途中でより新しいエンジンが必要な事が判明した場合は少し特殊です。状況によっては、シナリオを最初からやり直さなくて良いこともあります。→「シナリオ途中で使用エンジンを替える」をご覧ください。
上記のような特殊なケースでなければ:
- CardWirthを実行していたら、一旦終了させる。
- 異なるバージョンのエンジンを入手し、今使っているのとは別の場所にインストール。
(最新→公式ファンサイト/1.20→公式サイト/その他過去バージョン→旧バージョンの入手) - 今使っているバージョンのYadoフォルダを開く。
(※このとき、移動前のバックアップを作成しておくと、後で問題が起きたときに役立ちます。) - 移動したい宿データを、フォルダごと別バージョンCWのYadoフォルダ直下に移動する。
(※別バージョンへの乗り換えの場合は、Yadoフォルダの中身を丸ごとコピー。) - CW1.29/1.30/1.50→CW1.28の移動の場合は、宿データの仕様変更箇所を削除。
(※旧→新の移動や、移動元・移動先共にCW1.29以降の場合、この作業は必要ありません。) - 移動先でエンジンを起動し、宿をロード。
- 新→旧の移動の場合は、非対応要素によってエラーが出ないかチェックを行う。
(※旧→新の移動ではエンジンが自動でデータ変換してくれるので、チェックは必要ありません。) - 必要なら、CardWirthを終了した上で、冒険者用グラフィック(Data\Faceフォルダ内)やサウンドフォント、シナリオなど、他のデータの移動またはコピーを行う。
サウンドフォントの設定などCW1.29以降で新たに追加された設定項目は、エンジンごとに個別に設定する必要があります。
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新→旧移動時のチェックポイント
宿データをエンジンのバージョンがより古い方へ移動した場合、移動先よりも新しいエンジンで追加された要素を含むカードが原因でエラーが出る事があります。宿データを移動後、旧の方で読み込み、以下の手順で確認を行います。
確認の間にエラーが出たら、そのとき選択しようとしていた箇所に非対応カードが存在します。
- 前回最後に使っていたパーティーの確認
(※ここが最もエラー発生の可能性大)
- パーティーのオートロードがONの場合、宿を正常にロードできればパーティーメンバーの持ち物は問題なし。
オートロードOFFのときは、「冒険の再開」から最後に動かしたパーティーを選択する。 - パーティーの読み込みが上手くいったら、宿メニューから荷物袋を選択。
普段は古いエンジンを使い、1シナリオだけ新しいエンジンを使って戻すなら、この辺りまで。
戦利品のカードをパーティーの外に移動させていたら、移動先もチェックしてください。
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- パーティーのオートロードがONの場合、宿を正常にロードできればパーティーメンバーの持ち物は問題なし。
- その他の待機中パーティーの確認
(※より新しいエンジンを使っていた期間中に動かしていない確信があれば、省略してOK)
- 「冒険の再開」から待機中のパーティーを選択(=メンバーの手札確認)。
- パーティーの切り替えができたら、宿メニューから荷物袋を選択。
- 待機PCの手札確認→宿帳を開き、1人ずつ順にパーティー加入操作を実行。
(※より新しいエンジンを使っていた期間中に動かしていない確信があれば、省略してOK) - 宿のカード置き場を確認→宿メニューからカード置き場を選択。
エラーは、対応エンジンで該当するカードを破棄してから改めて戻す事で解決できます。
どうしても破棄したくなければ、宿から出る予定がない待機パーティーの所持欄(か荷物袋)に退避させておく手もありますが、
- ユーティリティモードで手札の検索/更新/除去を実行する際にエラーが発生する。
- 非対応カードを待機パーティーの荷物袋に置いている場合、名称・解説共に同じカードの取得によりエラー発生の可能性が生じる。
(後から取得したカードに非対応要素が無くても、荷物袋やカード置き場に入れると退避させたカードと置き換わる→入れた場所を開こうとするとエラーが出るようになる)
【補足】
- 新要素の中には、カード絵の透過対応など旧エンジンでエラーが出るほどの影響はないものもあります。それらはそのままにしておいても構いません。
- CW1.29以降→CW1.28の移動では透過対応がなくなるため、透過BMPを使ったカードを入手していると、カード絵の表示がおかしくなります。
- 宿データの構造が全く別物なため、CW1.20→CW1.28以降の移動は一方通行です。
CW1.28以降からCW1.20に戻すことはできません。
CW1.29以降のセーブをCW1.28用に戻す
CW1.28→CW1.29の変更点で問題となるのは「選択モードでの背景効果」保存用1バイトの追加のみです。この1バイトを削れば、CW1.29以降で保存した宿データをCW1.28で使えるようになります。
- ここで紹介する方法では、バイナリエディタでセーブデータに手を加えます。
少しでも不安や疑問を感じる方は実行しない事をお勧めします。 - 実行される方は、事前に必ず宿のバックアップを作成してください。
宿のバックアップを作成したら:
バイナリエディタでEnvironment.wydを開き、先頭から42バイト目を削除してください。
(※初めの1バイトを「先頭から1バイト目」と数えています。)
まだ実行していなければ、宿データをフォルダごとCW1.28のYadoフォルダ直下に移動します。
最後に、移動方法の項を参考に、CW1.28でエラーが出ないかご確認ください。
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シナリオ途中で使用エンジンを替える
シナリオの途中で突然エラーが! 1.30でいけると思っていたら1.50専用だった……というような特殊な状況下で、シナリオ途中のセーブを活用してゼロからの再挑戦を回避する方法です。
途中セーブが無いときは、宿データの移動手順をそのまま実行してください。
現在のエンジン・シナリオが必要とするエンジンの双方がCW1.28~CW1.50のいずれかのときのみ有効です。
- 宿データの移動方法を、6番の宿ロードまで実行します。
このとき、プレイ中シナリオのデータは、絶対に元の場所から動かさないでください。 - プレイ中のシナリオをクリアし、宿に戻ってセーブします。
- 宿データの移動手順を参考に、宿を元の場所に戻します。
移動させると途中でシナリオデータが見つからなくなった扱いになり、パーティーが宿に戻されます。
【CW1.20をご利用で、より新しいエンジンが必要な場合】
CW1.20とCW1.28~1.50でプレイ中シナリオの記録方式が異なるため、この場合はどうやっても取り換え後のエンジンが目的のシナリオを探すことができません。最初のロード時に、パーティーは宿に戻されます。
途中セーブの活用はできませんので、宿データの移動手順をそのまま実行してください。
宿データの逆コンバートはできません。CW1.20を使い続ける場合は必ず元の宿データを残しておきます。
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