どのエンジン向けに作るか ~正規版?Next?Py?
雑多メモ@私家版エンジン関連情報(対応エンジンの話)
正規版、Next、Pyのどれ──ということは、シナリオの種類は3つ?
ざっくり言うと、【全エンジン向け】【Next専用】【Py専用】の3つです。公式エンジン(CW1.20~1.50)が採用してきた全てのエンジンで読み込めるシナリオデータ形式(データバージョン4)のほか、2つある私家版(Next、Py)のそれぞれが専用のシナリオデータ形式を持っています(Nextがデータバージョン7、PyがWSN形式)。
特徴や作成に使用できるツール、注意点など、詳細はシナリオデータの互換性をご覧ください。
上記3つの間で、データ形式を変換することはできます。
しかし、【Next専用】や【Py専用】から他の形式への変換の場合は、変換先で非対応な要素の修正作業が必須です。
シナリオ編集ツールによる自動変換・自動削除が行われた箇所を特定してその処理内容が妥当か検討したり、自動で変換しきれなかった非対応部分を探して1つずつ手作業で取り除いたり、実際動かして調整したりと、結構大変なことになります。
そこで──ということで、次に続きます。
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意図せず専用形式を選んでしまわないための、お勧め作業手順
現在は、正規版、Next、Pyのユーザーが混在している状況です。私家版の独自機能を使わない場合は、専用ではない形で作っておくと、対応エンジンを気にせずに遊ぶことができます。
また、対応エンジンを変えたくなったとき、専用形式から他の形式への変換では、多くの場合、ある程度の手間がかかります。
というわけで、お勧めの作業手順は、
- CW1.50付属のWirthBuilder、または他のデータバージョン4対応編集ツール(CWXEditorなど)で作成開始。
- CWXEditorで作成する場合は、事前に「対象エンジン」を「CardWirth 1.50」もしくはより古い公式エンジンに設定。
新規作成→[クラシック]を選択する。PNGやGIFはBMP変換してから格納する(→理由)。
- CWXEditorで作成する場合は、事前に「対象エンジン」を「CardWirth 1.50」もしくはより古い公式エンジンに設定。
- 私家版専用形式で作りたくなったら、
- Next:編集ツールをNext付属のWirthBuilderに変更。
- Py:CWXEditorで開き、「WSN形式のシナリオ」として保存し直す。
こうしておけば、意図的に行わない限り、専用形式で保存してしまうことがありません。
特に何もなければ、そのままver.1.50(もしくはそれ以前の公式バージョン)仕様として完成させれば良いと思います。
- 今作っているのとは別の形式で作り直したくなったときは、シナリオデータの互換性もご覧ください。
他の形式への変換方法や注意点について載せています。- 念のためNext専用やPy専用にする直前の状態を別に保存しておくと、万一気が変わったときに役立ちます。
- 重要:【全エンジン向け】のフォーマットで作成したシナリオは、理屈上はどのエンジンでも同じように遊べるはずでが、実際は稀にそうならない場合があります。
エンジンや作成ツールに複数の種類があり、それぞれ仕様に違いがあるため、同じシナリオでもエンジンAと別のエンジンBで挙動が違ってしまったり、特定のエンジンだけエラーが出たりということが起こります。
- readme.txtには、全エンジン向けフォーマットであることのほかに、動作確認済みエンジンを書いておくと親切です。
- 全エンジン向けフォーマットでも特定エンジンでしか動かない場合は、readme.txtに専用シナリオである旨書いておきましょう。
- できれば普段使わないエンジンでも動作確認をしたり、自分以外の人にテストプレイしてもらうと安心です。
- CW1.50公開当時、付属しているWirthBuilderはver.1.1.24でしたが、2015/05/23にver.1.1.38に差し替えられました。
1.1.24以降にいくつかの不具合が修正されており、ver.1.1.29では参照検索と検索結果へのジャンプ機能が実装されました。
古いCW1.50フルパックを使っておられる方は、WirthBuilderを新しいものと差し替えると作業が捗ると思います。- コンテントツリーを新しい縦型表示ではなく、常に従来型で使いたい方へ。
表示が変わる直前のバージョンを再配布しております。こちらでDLできます。 - Ask製公式エディタと同じ画面構成でなくても構わないとお考えの方は、CWXEditorも試してみると良いかも。
- コンテントツリーを新しい縦型表示ではなく、常に従来型で使いたい方へ。
別のページに、【全エンジン向け】/【Next専用】選択の判断材料についてまとめました。
→CardWirthNextの独自機能と、従来手法での置き換え
- 【Py専用】についてもいずれ。
Pyでないとできない事は何か、付属テキストを確認することをお勧めします。 - ちなみに、使える素材の種類は、CW1.50、Next、Pyでほぼ同じです。
カード画像は、BMP/PNG。セル画像は、BMP/PNG/JPEG。BGMと効果音は、MIDI/WAV/MP3/OGGです。
- あくまで「ほぼ」で、違いはあります。
CW1.50とNextの差はRPGツクール形式のMIDIループへの対応状況のみですが、CW1.50とPyでは他に表示できる画像なども違います。
同じファイル形式の素材を使っても、編集に使用するツールによって挙動に差が出ることもあります。
詳しくはこちらをご覧ください
- あくまで「ほぼ」で、違いはあります。
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