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タグ「CW覚書@2013年冬」の検索結果は以下のとおりです。

[CardWirth] 不毛の根っこは何か、という話

(流れ的に)少し前の備忘録の続きのようなものです。

※※※
公式ファンサイトの掲示板の某スレッド進行中だった部分が切り離され、愛護協会から新たなコメントも出ました。不満があっても表に出さないで欲しい、或いはNext関連には敢えて触れないで欲しいというのが愛護協会の意思と思われ、少なくともあのスレッドに書き込む人は、もういないだろうと予想していました。
が、続くもんですね。
スレッドへの書き込みに不毛の根がある限り話題にされ続けるだろうという内容があり、それはその通りなのですが、では不毛の根を取り除いて解決可能かと考えると、もうほぼ無理としか。


不毛の根は、全く互換性のないデータ規格の存在に対する不安のようなものではないかと思います。
私自身、過去には、複数の改造エンジンが出回る可能性に備えて、最低限基本的な仕様やシナリオデータの規格ぐらいは愛護協会で一本化しておいた方が将来の面倒事を回避できると考えていた頃もありました。しかし、それはまだ全てが上手く行っているように見えていた2012年段階のことで、既に異なる規格が出現している現時点で有効とは思いません。

そもそも愛護協会の方針は、最初から一本化を図るよりも一切縛りを設けずに自然淘汰に任せる方向と思われます。
2012年3月末のgroupASK 倉貫さんのメッセージ以降、改造版やクローンなどを作ろうとする人向けの「縛り」情報が出てくることはありませんでした。また、現状を見る限り、協会内部で開発担当者がやめる場合の開発面での引き継ぎや、やめた後についての取り決めも(少なくとも改造内容を縛るものは)無さそうです。
この状況から愛護協会が何かの規制を行うと言い始めたら、むしろ驚きです。

というわけで、愛護協会に何とかしてもらうという解決は、恐らくあり得ないでしょう。
それならユーザーが出来ることはというと、CWやめるか、好きなエンジン&エディタを選んで続けるかの二択ぐらいしかないわけで。

まあ、この前の備忘録の前置きで書いたフォーマットの違いをシナリオを作る方に広めるとか、Nextの新機能を使わないなら旧フォーマットで作ろうぐらいはやってもいいかもしれんですが──
やるとまた、Next否定だとか何とか言われそうでは。やるにしても、角の立たない方法を考えないと駄目ですね。



そうそう、もう一つ。
Nextの存在は将来の枷になるか、という話。

どのエンジン向けにシナリオを作るかの面でユーザーの奪い合いもしくは流出が起きる可能性はありますが、少なくともスレッドで言われていたようにCardWirth系エンジン全体の開発が止まる要因にはならないだろうと思います。
仮に愛護協会が新たにCW1.50の後継版を作るとしてNext仕様に対応しない選択肢もあるし、NextやPyのように個人が作るクローンでは他との互換性を考慮せず自由に開発を続けることができます。
むしろ、縛りをかけずに自然淘汰に任せるという事なら、次の開発担当氏が1.50を好きに拡張して、愛護協会配布エンジンとNextで、互いが互いの専用シナリオを遊べない状態になる可能性も、絶対無いとは言えません。

よって、この場合考えるべきは「自分が選んだエンジン向けのシナリオはずっと遊べるのか」「自分が選んだエンジン向けのシナリオ作成用ツールはずっと使えるのか」であって、CardWirth全体の開発が止まるかどうかではないように思います。
作り手の努力の結晶であるシナリオが将来も遊べるのかは大きな問題だし、細分化され過ぎると各々がコミュニティを維持できなくなるかもしれませんが、それはもう、何か起きた時に対症療法的に対応を考えるしかないのではないでしょうか。



と、ここまで自然淘汰に任せるのが愛護協会の方針という予想に基づいて話しておいて何ですが、実は、もう一つの可能性もあります。

愛護協会メンバーのとある方とお話して気付いたのですが、どうも改造エンジンやクローンエンジンをバリアントの一種と見ておられるようです。この見解が個人のものなのか愛護協会としてのものなのかは分かりませんが、愛護協会内部でも、ASK版(CW1.20まで)、愛護協会改造版(CW1.28)、その後のDLL強化版(CW1.29&1.30)、Next、Py、その他過去に発表された世界観を違えたエンジンの全てがひとまとめに「CardWirthエンジン」という扱いになっているのかもしれません。

この考え方なら、どのエンジンを選ぼうと「CardWirthを選んだ」ことになるし、ユーザーの奪い合いや淘汰といった視点もなくなります。受け入れることさえできれば、案外悪くなさそうです。多くのユーザーが全てはCWと考えるようになれば、問い合わせ回答で言われていたように、各々が「気に入ったエンジン&エディタを使って、楽しく遊」ぶことができるでしょう。

まあ、掲示板を見る限り、少なくとも今のところは無理そうですかね。
世界観を同じくするエンジンは競合関係にあるため、従来バリアントエンジンと呼ばれてきたものとは別扱いに考えている人も、それなりの数居そうです。
さらに年単位で時間が経ち、経緯を知らない人がほとんどになれば違ってくるかもしれませんが。


[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
バックパックの影響を考える
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント

[関連記事@2015年]
備忘録:2013年10~11月の記録

[微関連記事]
冒険は冒険の前から始まっているという話
新規拡張または改造版作成に関する問い合わせ、の記録

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[CardWirth] 備忘録:2013年10~11月の記録/CW(Next)1.60に関連する出来事

当時の事を思い出そうとした理由は、公式ファンサイト掲示板の件です。
発端となった時期の記憶が1年以上経ってうっすらぼやけつつある事に気付き、その頃自分は何を考えていたのか再確認しようと思いました。

「愛護協会で配布しているエンジン以外で作成されたシナリオ」のギルド投稿が許可された=「公式ファンサイト配布エンジンと全てのクローンエンジンは同列の扱い」というのが愛護協会のスタンスだろうと考えていたため、あの場で話されていた事については何故今になってというのが正直な感想です。
その件について何かあるとすれば、愛護協会は「他のエンジン」で紹介しているPyについてもNextと平等に、例えば「Py仕様:X.XX(バージョン)」のようなPy独自形式シナリオ専用タグを作ってもいいんじゃないか程度です。PyはASK形式バージョン4でも保存できるため、ギルドにわざわざ独自形式を持ってくるユーザーさんは居ないかもしれませんが、その方が見た目に公平が分かり易いのではとか何とか。まぁ、最初に書いた前提予想が間違っていたら意味ないですが。

とはいえ、「他のエンジン」に独自の機能を使わないなら、CW1.50準拠で作ってもらえると嬉しいというのがいちプレイヤーとしての本音ではあります。
シナリオ作成において何を優先するか、誰をターゲットとして作るかという作り手の判断の問題のため、内容的に1.50(以下)仕様相当の作品が専用フォーマットでも文句を言う気はありませんが、実際そのようなシナリオを見て内心1.50仕様なら自分もできるのにと思ったのも事実です。
これを言うと、恐らくNext専用シナリオはNextでやればいいじゃないかと返されるでしょうが、残念ながらエンジンを掛け持ちしてそれぞれの宿で冒険者を育てるほどの余裕はありません。

前述の中身は1.50・保存が専用フォーマットの作品は、作者が知っている方で、専用にするつもりはなかったが基本同じものと考えてエディットツールの解説書を読まなかったため結果的にということだったので、作り直しに少しだけ協力させて頂きました。
この場合は解説書を読まなかった方が悪いという事になるのでしょうが、こうした事故防止のために、シナリオフォーマットの差についてはもっと周知されてもいいのではないかと思っています。


↓ここから過去話。

経緯をご存じない方もいらっしゃると思うので念のためですが:
このメモの開始時点(10/4)ではLyna氏は愛護協会の開発担当スタッフで、CardWirthNextの最初のバージョンがCW1.50として公式ファンサイトで配布されていました。
CW1.60となるCardWirthNextの次バージョンの開発が進められていた段階からスタートです。

なお、自分の基本姿勢は「公式の仕様には従うのみ、合わなくなったら撤退」です。
また、特に意見を求められない限り、使う・使わない・自分が面白く遊べる形(または拘りに沿った形)に制限して使うの三択を考えておく程度がユーザー側の限界だと思っています。かつて三択プラス重要な事については自発的な意見と考えていた頃もありましたが、今はもうそんな気はありません。


2013/10/04:シナリオフォーマット変更&圧縮の件

最初に発言しているのは、シナリオデータのフォーマット変更の件と、そこから思い出した圧縮の件。

告知を見た後のTwitter上の発言は、twilogの2013年10月4日の記録で閲覧可能です。

こんな感じでした。
利用者がごく少数のツールだからできることですね。。。

[▲上へ]


2013/10/10~:バックパックの件(1)【実装前】

実装の告知の翌日の話。
告知のツイートは見逃していましたが、宿の親父BOTさんのハッシュタグ投下で、この新要素を知りました。

この時点で開発者側から発表されていた仕様に関する情報は、以下の通りでした。

  • それぞれ決まった枚数の技能・アイテム・付帯能力を入れられるが、それらは戦闘中には使えない。移動中は所持欄のカードと同様に使える。
  • 同じPCの所持欄とバックパック間で技能を移動させても、残り使用回数はゼロにならない(残回数維持)。
  • 身体的特徴値の低下と引き換えに収納枠を解放する、使用中能力にマイナス補正をつける等の方法でバランスを取るかもしれない。

ハッシュタグに気づいた後のTwitter上の発言は、twilogの2013年10月10日の記録で閲覧可能です。

  • いまいち用途がピンと来ず、Twitter上で「#CW新機能バックパックについて」がついた投稿を追うと、
    • 非戦闘系カードを入れる用
    • 荷物袋内のカードの整理用
    • レベル調整対策として、レベルを下げて荷物袋に戻される分を入れておく?
    といった内容が出ていた。
  • 自分だったらどうするかなと考え、 1番目と3番目は、実際呟いた(今読むと、我ながら無意味なツイートだったとしか思えない)。
  • ハッシュタグを付けた投稿は、もう1つ、ゲームバランスに関するものがある。
    実装告知の一連のツイートの中にバランス取りの方法について話が出ており、そういう予定があるなら是非と思った。
    • バランスに関するツイートを3つの先頭に持ってきて、「3つのうち1番目の呟きが全て」としているのは、シナリオ作成に影響が出そうだったから。
      盗賊技能を持たせたPCは、割と良く「盗賊の眼」や「盗賊の手」を引き当ててくる気がしていたので、あれがアクションカード(攻撃・防御などの戦闘用コマンド)だったら随分楽だろうな、と思った。
      (確かに条件によっては結構楽になる事もあるのだが、この時点では数値的根拠に基づいていなかった。表現が適切でなかったと思う。)
    • バックパック実装後、ユーザーが私のようなバックパックを(少なくとも非戦闘系カード入れには)使わない派と、積極的に利用する派に分かれた時にバランス対策が何もなかったら、これまでも面倒だった戦闘のバランス取り作業に、さらにバックパックの存在を考慮した確認と調整が加わる。
      今見ると日記の方にも「シナリオを作る立場で見ると難易度の低下は大問題」云々と書いていて、バランス対策なしでの実装を相当警戒していたらしい。
      (過去のシナリオ作成時の作業量を考えると、正直、今同じ内容の発表を聞いても同じように警戒するかもしれないと思う。現在、Next専用シナリオを作っている方は、どこを照準にバランス取りをされているのだろうか。聞ける機会があれば、聞いてみたい。)
  • この時、開発者側からバランス取りの話が出ているのはシナリオ作成への影響のためもあるだろうという、(勝手な)推測もあった。

Twitterで呟いたこととは別に、次バージョンからが真の意味での新しいCardWirth、という感慨めいたものもありました。
この感慨については、当時日記の記事(10/11付)にも書いています。
この時、groupASKが敢えてそうしていると語っていたカードの所持仕様が変わろうとする現場に立ち会っていたわけで、日記には、

  • 既存の機能を元に拡張や追加のみ行う時期は終わって、これからは根本を流れる考え方の部分も変わっていくのだろう。
  • だいたい予定の内容通りにバックパックが実装されるなら、groupASK継承路線を離れた新たな旅立ちとして、次バージョンでCW2.0を名乗ってもいいのでは?

というような事を書いています。
公式ファンサイトで配布するエンジンは、「現在のCardWirthの標準」の性格を持つものです。重要部分も変えるなら、今後は新しい開発担当のカラーでいく事を明確に打ち出し、その意義や目的を説明しておいた方が、その時点では一定の反発を招いても後腐れは無いのじゃないかと思ったのです。

10/11の日記には、その他に次のような事柄が書いてありました。

  • 行動の選択肢が狭まる事(そもそも出来る事が減る)と能力が下がる事(行動の結果に不利益を被る)は別の現象ということから、今のバランス取り案は妥当なのかの疑問。
    これは、Twitterでも同じことを呟いている。
  • いちプレイヤーとしての選択。自分はバックパックを使わない縛りプレイをやるだろう、という話。
    こちらもTwitterで、CW界全体の話として「今後は不満なら使うなという話になっていくのじゃないかと予測」と同種の呟きがある。

この頃のツイートを辿ってみると、ツイートの一部だけ拾うとバックパックの実装に反対しているように見える自覚はあったようです。←でリンクしたツイート(11/13)への返信の形で、知人にもツッコまれてます。
ツッコミをくれた知人には「実装自体には特に賛成も反対も無い」と返信(11/13)していますが、この時、Twitter上で改めて説明するなり、日記に説明の追記をするなりしていれば、その後自分に起こった事は少し変わっていたかもしれません。

[▲上へ]


2013/10/22~:バックパックの件(2)【実装後1 - Build 131020】

バックパックを実装したCardWirthNext(Build 131020)が公開され、その内容を確認した後の発言など。
この時の仕様は以下の通り。実装前の予定段階とは、内容が結構変わっていました。
(★印が予定とは異なっていた事柄、☆印は公開された予定には含まれていなかった事柄)

  • ★種類別に分かれていない。技能・アイテム・付帯能力合わせて何枚まで、の扱い。
  • バックパックは、基本的に荷物袋と同じ扱い
    • バックパック内のカードは、戦闘中には使用できない。
    • バックパック内の技能の残回数は、効果系カードや効果コンテントで回復できない。(魔法薬などはバックパックの中身には効果なし)
    • バックパック内のアイテムの所有時能力値修正は、所持者に効果を及ぼさない。
  • ☆バックパック内の技能は、シナリオ開始時に残回数がゼロになる。
  • 技能を本人と本人のバックパック間で移動させた場合、残回数は保持される。

Build 131020公開後のTwitter上の発言は、twilogの2013年10月22日の記録で閲覧可能です。
ツイートの方は仕様のまとめぐらいで、たいした事は書いていません。

同じく10月22日に、日記に使用レポートも書いています。
使って気付いたことのほかは、難易度への影響についてなどです。

  • バックパック内の技能はシナリオ開始時に残回数がゼロになるため、良く使う技能の予備保管場所としては使えない。
    (技能をバックパックから所持欄に移動した後で魔法薬などで回復させる必要があり、荷物袋から出し入れするのと扱いは同じ。)
  • 所持欄からバックパックへは残回数を維持したまま移動が可能なので、戦闘に使わない技能の退避場所としては有効。

Build 131020には予定段階で言及されていたバランス対策は含まれてなさそうだったので、今後さらに変わるか否か、こっそり注目していきたいで〆ています。

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2013/11/04~:バックパックの件(3)【実装後2 - Build 131031】

いつの間にか効果系カードの設定に「バックパック対応」のチェックボックスが増えている事に気づき、機能の確認を行った際の発言など。
これ以前にも修正が行われたかもしれませんが、確認できていません。
Build 131031でのバックパックの仕様は、以下の通り。Build 131020から、また少し変わっています。
(★印が追加された仕様)

  • 種類別に分かれていない。技能・アイテム・付帯能力合わせて何枚まで、の扱い。
    • ★入る枚数は初期値3枚で、レベル上昇と共に最大10枚まで増える。
  • バックパックは、基本的に荷物袋と同じ扱い
    • バックパック内のカードは、戦闘中には使用できない。
    • バックパック内の技能の残回数は、効果系カードや効果コンテントで回復できない。(魔法薬などはバックパックの中身には効果なし。バックパック対応技能も回復できない。)
    • バックパック内のアイテムの所有時能力値修正は、所持者に効果を及ぼさない。
  • バックパック内の技能は、シナリオ開始時に残回数がゼロになる。
    • ★ただし「バックパック対応」の技能は残回数がゼロにならず、所持欄にあるものと同じくそのまま使える。
  • 技能を本人と本人のバックパック間で移動させた場合、残回数は保持される。

Build 131031に関するのTwitter上の発言は、twilogの2013年11月4日の記録で閲覧可能です。
翌日の11月5日の日記に、使用レポートも書きました。
日記は前日のツイートのまとめを含み、両方合わせると以下のような内容になっています。

ここでバックパックとバックパック対応技能を組み合わせて使った場合の影響を計算し、日記記事(11/6)にまとめました。
冒険者が低レベルのうちは影響は小さく、育って持てる技能が増えるにつれて影響が大きくなるという結果ですが、これは冒険者のレベルと技能の所持状況のみを変動させ、その他の影響がありそうな要素(複数)は全て固定と仮定した上での話です。その場の条件やバックパックの使い方によって、難易度に対する影響は様々に変化します。

↓最終的な結論:

  • 総合的な影響の見積もりは困難を極める(たぶん出来ない)。
    バランス取りの話はあったが、果たして実際に調整は可能なのだろうか?
    • どれだけ簡単になったか分かり辛い上に、別の事で難しくして釣り合いは取れるのかの問題も。
  • 現在のカード所持システムに対して何か不満が出ているにしても、エンジンの仕様で何とかしなくても良いのでは?
    • パーティー編集ツールも技能・アイテムの作成ツールも公式のものが最初から付属しており、大抵の事はユーザー側で解決可能。
      (それは不正じゃないのかなど批判はあると思うが)どうしても不満点が許せない場合、こっそり自己解決されるのでは。

この11月6日の日記記事を境に、基本的に相容れないだろう便利に使いたい派とバランス取って欲しい派、その双方の意見を聞きながら難しい調整を行うぐらいなら、いっそ無くして各自の自己解決に任せた方が開発が楽なのでは──少なくとも、急いで次バージョンで実装しなくてもいいのではないかと思い始めました。

また、改めて何を解決・改善しようとして生まれてきた仕組みなのかが気になりました。
この頃、賛成反対双方の立場の意見が出ていましたが、バックパックが何を狙った機能なのは不明のままでした。
しかし、もし今の形が開発者の方の理想の形なら、外野があれこれ考える事自体が無意味なわけで。後日無駄にやる気を出した後、告知等に自分が気づいていないだけかもしれないと思い、Twitter上で情報収集を試みたりもしました(11/9)。

その後、この件についてもう少し呟いています。twilogの2013年11月7日の記録の最後の方です。

[▲上へ]


2013/11/08~2013/11/13:無駄にやる気を出した結果と、その後の話

11月8日、とある方がデータの圧縮について書かれた文章を発見しました。
きっかけは、確か誰かがTwitter上でその文書へのURL付きでコメントしているのを見かけた事だったと思います。
この時、ちゃんと動く状態のクローンエンジンがあった事を始めて知りました

その頃自分が操作用DLLの話がどうなるか様子見中だったこともあり、その件がもう少しはっきりするまで待ってみても良かったのではとの感想を持ちましたが、一方で長文を書いて訴える熱意が心に刺さりました。その頃色々な事が面倒になって限りなくやる気が失せていたので、動いている他人が羨ましかったのかもしれません。
ここで決定的な間違いを起こしました。気力を溜めて、バックパックを急いで実装しなくてもいいのではないかという話を直接開発者か愛護協会にぶつけてみようかという気になった事です。

さらにこの時、考えをまとめないままのツイートで失敗の上塗りをしています。
関連するツイートは2つ。

1つ目と2つ目の間、6分間の途中経過を抜かしてきっかけと結論が文章上で直結しており、途中で話題の対象が変わっている事が(今自分で読んでも)分かりません。

数日経っても、気力が溜まる事はありませんでした。まぁ、ほぼゼロのようなところからスタートしているので当たり前です。
この間に、恐らく前述の失敗したツイートが愛護協会の誰かの目に触れたんでしょう。11月12日に日付が変わってしばらくの頃に、意見交換会へのお誘い(リンク先は削除済みですが返信は残ってます)を頂きました。

この後の経緯は、翌日の11月13日の日記記事に書いた通りです。
事態の急変により、意見交換会は開かれませんでした。
CW1.60として開発が進んでいたCardWirthNextの新しいバージョンは、開発者の個人サイトで配布されることになりました(この記事の時点でNextまたは1.60と呼ばれているもの)。
愛護協会内部で何が起きたかは、発表がないので不明です。外部から見て取れたのは、

  • Lyna氏が突然(のように見えた)Twitter上でCardWirth開発と愛護協会からの離脱宣言をされたこと。
  • 離脱宣言に対し、愛護協会側からは特に公式なコメントや告知はなかったこと。
  • しばらく経って、いつの間にか愛護協会メンバーリストからLyna氏の名前が消えていたこと。

これぐらいです。直前にTwitter上でやり取りされていた事が真の原因かどうかも分かりません。

なお、念のため...
バックパックの件を伝えてみようかと思った事、そこに折よく出現した意見交換会に飛びついた事について自分の判断は誤りだったと考えていますが、以前に拍手コメントへの返信記事で書いた通り、
> これは自分の側に熟慮が足りなかったせいで、お誘い頂いた事は感謝してます。招待元の方に含むところはありません。

[▲上へ]


これより後は、この辺で。
一連の出来事から学んだことは、
・他人は、自分の発言の全てを読んでくれるわけではない。
・自分の中の「こういうつもり」は、言わないと伝わらない(場合によっては言っても伝わらない)。
という、至極当然のことでした。

もう1つの収穫は、何もかも終わった後の話ですが、CWHSチャットの常連さんたちと知り合えた事です。
意見交換会の予定日、CWHSチャット(←会場になるはずだった)が大賑わいだったのを見て、翌週の週末辺りも誰か居るのではないかと覗きに行きました。
お陰で、七篠権兵衛氏をはじめ、それまで全く話したことがなかった方々とも話すことができました。こういうきっかけでもなければ自分から接近するような事はなかったし、恐らく一生お名前を知っているだけの遠い存在だったでしょう。人の縁というのは、不思議なものです。

※※※
実はこれ、日付は1月11日ですが、もっと前から書き始めていたものです。
問題のトピックに冒頭に書いたような事を返信すべきかと迷い、その過程で過去を振り返りました。
燃えていた部分は切り離され、閉じられてしまったので、もう返信のために使うことはなさそうですが、資料として残しておきます。

[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
バックパックの影響を考える
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント

[関連記事@2015年]
不毛の根っこは何か、という話

[微関連記事]
冒険は冒険の前から始まっているという話
新規拡張または改造版作成に関する問い合わせ、の記録

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[CardWirth] Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント

さすがに大事件だったためか特に13日以降予想していなかった数のコメントを頂き、返信が嵩張ってきました。
分かりやすいように項目分けして一か所にまとめます。

バックパック関連記事を書き始めてから今日まで、拍手コメント等で頂いた質問とそれに対する答えのまとめ的なものです。
CW1.60の個人配布移行を受けて日記やTwitterの過去発言に対して疑問や批判をコメントされた方が多く、返信もほとんどが13日以前について書かれている点にご注意ください。


■バックパック関連

Q:あなたはバックパック反対派ということで合っているか?

新仕様は公式ファンサイトで正式配布になれば受け入れる方針であり、賛成も反対もありません。
実装されても【私は】使わないと言う事が反対表明になるとお考えなら反対派に分類されるだろうと思いますが、同意はしません。

Q:「いっそ無い方が」は完全に反対意見だと思うが違うのか?

基本的に相容れないだろう便利に使いたい派とバランス取って欲しい派、その双方の意見を聞きながら難しい調整を行うぐらいなら、いっそ無くした方が開発の方が面倒な作業をせずに済むのじゃないかとは思いました。
(開発の方ご自身が欲しくて作っている場合は余計なお世話でしょうが。)

Q:愛護協会に意見する予定だったなら結局反対では?

意見交換会のついでに可能なら開発者さんご本人に実装の目的をお尋ねして、もし要望があったからなどご自身以外の所から発したものなら、急いで次バージョンに盛り込まなくても良いのではと言うつもりではいました。が、実装を取りやめて欲しいということではありません。

Q:今も反対か?

最初から反対していません。
私は従来の不自由とも思える仕様に面白味を感じる性質なもので配布形態に関わらず使う予定無しですが、それをもって反対しているだろうと言われても違うとしか答えようがありません。

──────
(11/26追記)
いやその。私はバックパックを使わない=自分は使わない方が面白く遊べるという事で、要するに主観の話をしています。何と仰られても、そうだからそうなので……。
「また盗賊の眼出たか。でも後で探索で活躍してくれればOK!」とか、
「ここらの敵はまだ雑魚だから技能は後に取っておくか」とか、
「前の仕事で入手した魔法薬があるから今回はちょっと無理できるなー」とか。
そこそこ制限がある中で、緊張感を持ってGM(CWの場合はシナリオ作者)さんとの勝負を楽しみたいワケです。
──────

■データ圧縮関連

Q:ツールの開発に影響が出ると思うが?

元々、何かの事情で本体の仕様変更に対応できなくなった時点で開発終了予定でした
エディタやビルダーでほぼ代替可能なツールであり、周囲への影響もほとんど無いと思います。
私個人に限定するなら、特に困る事はありません。

Q:CW界全体への影響については?

何かで開発担当者の方が続けられなくなった時、後を引き継ぐ人はCW1.28を解析してソースを復元し、CW1.29以降の更新は現物の動きと出力物を見てそれっぽく追加し、それからやっと本当にやりたかった更新を──となる可能性ありと考えていたため、初めて圧縮の件を知った際には影響が出るかもとは……。
が、それは圧縮がどうこう以前の問題を含んでいますし、愛護協会内部で解決される類いの話です。正直なところ、今直ちに個人で何かできるとは思いません。
(あなたが何かご意見をお持ちなら、愛護協会宛てに送信した方がいいと思います。)


■その他

Q:CW1.60を使うか?

より多くの環境で遊べるように作るという自分ルールがありますので、CW1.60になるはずだったクローン版に限らず、将来新たに作られるものも含めていかなる個人配布クローンにも乗り換えは考えていません。公式配布版の使用が基本です。
個人配布クローンでしか遊べないシナリオを遊びたくなった時、或いは自分が作りたいものがどうしても個人配布クローンの機能でしか実現できない時には、個別に考えます。
(11/28 修正:→答えの範囲をCW1.60予定版だけでなく全てのクローンに拡大)

なお、人様の選択をとやかく言う気は全くありません。
個人がそれぞれ自分が好きなエンジンやエディタを選べばいいのじゃないかと思ってます。
(11/29 追加)

Q:今時新しい機能を使わないなんて。

単純に自分が作りたいものが全てCW1.20時代の機能で作れてしまうだけ、だったりします。
作りたいものを作るために新機能が要るから使うのであれば自然な流れですが、新機能を使ったから良いシナリオが作れるかと言うと、必ずしもそうはならないのではないでしょうか。
使う機能が新しいから、或いは古いから良いという事でなく、それらを生かすためのアイデアやストーリーの勝負だと思っています。
(11/29 追加)

Q:発言が首尾一貫していない。

新たな情報を得ようが周囲の状況が変わろうが絶対に考えを変えない鋼の意志は、残念ながら持っていません。
また、そうありたいとも思いません。

Q:直接言わない方針なら最後まで黙っとけばいいのに。

そうですね。意見交換会という思わぬ機会が出現して、判断を誤りました。
気力が溜まったら言おうか(たぶん実際には何もしない)の状態のまま終われば良かったと今は後悔しています。
(これは自分の側に熟慮が足りなかったせいで、お誘い頂いた事は感謝してます。招待元の方に含むところはありません。念のため。)


[個別の返信(このエントリの元)が存在する場所]
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
拍手に返信するページ

11/22以降に頂いたコメントへの返信は、内容的に重複する部分もあるため、このエントリにまとめさせて頂きました。

>12/01の方へ
文章そのままに受け取って頂けると嬉しいです。裏の意味はありません。
人間は日々色々な選択をしています。同種のものから1つを選ぶ事も珍しくないと思います。
あなたが何かを選ぶ時、その選択は選ばなかった物やそれを作った人を否定した結果ですか? これが一番自分に(或いは自分の目的に)合っていると考える事と、選ばなかった物への否定はイコールではないと思うのですが、如何でしょうか。


[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
バックパックの影響を考える
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事

[微関連記事]
冒険は冒険の前から始まっているという話
新規拡張または改造版作成に関する問い合わせ、の記録

最終更新:2013/12/01

拍手送信フォーム

[CardWirth] CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事

12日に日付が変わってしばらくで意見交換会へのお誘いを受け取って、約1日経った今日13日の日付変更後辺りに添えられていたブログ記事への返信を書き終わり、寝る前にちょっとだけTwitterを眺めようかと思ったら。

24時間経たない間に、事態が急変していました。
自分のTLに表示された関連呟きだけでも結構数があり、遡って流れを追うのは諦めました。
直接話しかける勇気もないので、遠くからひっそりお疲れ様と感謝の念を送ります。

※※※
実は、意見交換会に密かに期待していました。
少し前にCW1.60(予定)のデータ圧縮について書かれた文書を拝見した事をきっかけに、開発の方向性に添わない意見を直接言わない方針を改め、後でややこしい問題に発展する可能性がありそうな場合に限っては伝えた方が良いのかもしれないと思い直し始めていたところだったからです。

と言っても、その時私の頭にあったのは、主にバックパックの件でした。
テーマから外れるので失礼になるかもしれませんが、終わり際にちょっとだけでも持ち出せる機会に賭けようと思いました。CWの根本設計が変わる大きな変化になり得るものを、少なくとも次バージョンで急いで実装しなくても良いのではないか、と。その事を開発者様に直にお伝えしてみようと考えていたのですが……

CW1.60は個人配布で出るようですが、意見交換会はもう無しでしょうね。
後で見たところによると、仮に開催されていても開発者ご本人様は不参加だったようで。

※※※
もう少し追加。

上の方にリンクがあるブログの記事で、オープンソース化の話が出ていました。
少しでも長く開発が続いていく事を考えれば、その方が良いのかもしれないと思います。
ただ、それも上手くやればの話で、シナリオで出来る事が少しずつ違う独自版が乱立して発表の場も細分化し、結果CW全体が廃れていく可能性と隣り合わせでもありそうです。
いずれにせよ、やるならLyna氏に情報開示を求めるのではなく、新たに独自の解析を行うのが筋ではないでしょうか。



(追記1@関連する拍手コメントへの返信)

>2013/11/13 13:02の方へ
CW1.29が発表された頃にはLyna様が愛護協会入りされていた事から開発も準公式的なものであるとの誤解があり、直接意見を持って伺ったこともありました。しかし、聞いてみるとクローン開発は個人としての行動で、公式採用されるかどうかは愛護協会次第というお話でした。

ならば少なくとも作っている段階では、内容は完全に個人の自由です。一ユーザーである自分に可能なのは、邪魔にならない前向きな感想や不具合情報を送る事に加え、使う・使わない・自分が面白く遊べる形に制限して使うの三択を考えておくぐらいだと思いました。開発の方向性に添わない意見を直接言わないというのは、そういう事です。
ご本人が広く意見を求めておられる時は別として、で。正式公開直前の動作確認などで意見募集が行われる可能性があるので何か考えた時には記録を残しますが、それだけです(でした)。


>2013/11/13 15:04の方へ
バックパックに関しては大きな変更故に賛成反対双方で様々な意見があるだろうし、もう少し時間をかけて着地点を探った方がと考えて直接アタックする気になりましたが、はい、仰る通り言わない→言うで行動一貫はしてませんね。

ただ、お尋ねして現状が開発者として考える唯一無二の理想の形だった場合は、外野がバランスだの何だの言っても仕方ないし、言う気もありませんでした。そこからさらに何か言う権利があるのは、大元の著作権を持っているgroupASK様と採用・不採用を決める愛護協会だけです。それでもなお意見表明する自由はあるでしょうが、そのエネルギーがあるなら別の事に使った方が良いと思いましたので。

※これより後に頂いたコメントへの返信はこちら


(追記2)
これもいずれは遠い過去の話になる……
という事で、念のための用語解説。

- CardWirthNextとは:
Lyna氏開発のCardWirthクローンエンジンで、CW愛護協会の公式ファンサイトで配布されている(いた?)CW1.50の実体。エントリタイトルの「次バージョン」はCW1.60予定で開発が行われていた版を指す。
CW1.50の前には、既存のCW1.28に同じくLyna氏開発のCardWirth Extender(CWエンジン用拡張DLL)で修正を施したCW1.29、CW1.30も配布された。
CW1.30からは新たなコンテントの追加や既存コンテントの拡張も行われ、それに対応したCWエディタクローンWirthBuilderも作られていた。


[関連記事]
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バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
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バックパックの影響を考える
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント

[微関連記事]
冒険は冒険の前から始まっているという話

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[CardWirth] 新規拡張または改造版作成に関する問い合わせ、の記録

Twitterを眺めていて公式ファンサイト以外でもエンジンやエディタのクローンが作られているのを知り、かつて、ユーザー作成のクローンや拡張について愛護協会宛てに問い合わせをしたことを思い出しました。
無料配布さえ守れば自由にクローンや拡張を作れる事が明確になって生じた疑問を、CW1.30の公開後に送ったものです。
回答やそれにあたる何かは無かったのですが、ぜひ公式見解を知りたかったと今でも思います。
(実際に他でもクローンが作られているのなら、なおさらに。)

疑問について何か知ろうとする事は既に諦めましたが、供養として文面を晒してみようかと。

────────
(2012/11/03送信)

まず最初に、CardWirth1.30の開発と公開お疲れ様でした。
今回の更新は、特に細かい条件分岐を必要とする複雑なシナリオを
作ろうとする方にとって朗報になると思います。


実は、その1.30エンジン公開までの過程で6つほど疑問が生じたため、
メールさせて頂きました。
疑問というのは、今後【個人が】新しく拡張DLLや改造版を作成する場合、

1.無料配布という一点され守れば、新しい機能や要素の追加を含め、
 内容は全く自由で構わないのか。

2.「カードワース」「CardWirth」等公式プログラムの名称を使用して良いか。

3.作った物を自分のサイトだけで独自に配布して良いか。

4.カードワース愛護協会への連絡や許可の取得は必要か。
 必要なら、どの時点で連絡や許可申請を行うべきか。

5.正規エンジンでは遊べないシナリオは、公式ギルドに登録可能か。

6.その他、注意点や守るべき事柄はあるか。

の6点です。


CW1.30公開前にLyna様にお尋ねしたところ、新コンテントを追加した
CardWirthExtenderやWirthBuilderは現時点では個人のものであり、
公式採用されるかどうかは愛護協会次第というご回答を頂きました。
また、仮称ではありますが、既にCardWirthNextの名称でクローンの
開発も進んでいます。

これらの事からカードワース愛護協会の方針は、少なくとも1~3は問題なし、
4は事後報告OK(無報告OK?)という事ではないかと予想していますが、
念のためお尋ねします。

※※※

端的に言えば、公式ファンサイトである程度管理して一本化するのか、
作りたい人に自由に作ってもらって自然淘汰に任せるのか、の話です。

かかる手間や必要な知識を思えば、今後新しい拡張や改造エンジンが
続々と作られる状況になるとは考え難いです。
しかし、新しく拡張や改造版を作る際に参考となる公式情報が
無料配布以外制限なしと読める倉貫様のメッセージ以外に無い現状では、
原形を留めないほど改造されたものが本家版に類似の名称で流通したり、
シナリオデータに独自の拡張を施した互換性の無いエンジン・エディタが
あちこちで配布される可能性が全くゼロでもないと思います。

もちろん、公式で縛りをかけても完全に守られるとは限りませんし、
特に縛りをかけず自由に作って自由に配布できるようにする事で、
これまでに無かった新しいカードワースの世界が広がる可能性もあります。
どちらが良い、悪いという話ではないのだろうと考えています。

ともあれ、どちらにしても(或いはどちらでもないかもしれませんが)、
今後の展開についてカードワース愛護協会様の公式見解を知りたいというのが、
今回問い合わせをさせて頂いた理由です。

もしもご回答頂ける場合は、可能なら私個人宛てという形でなく、
公式ファンサイトに皆さんが閲覧できる形で掲載して頂けないでしょうか。
自分も何か作りたいという方のお役に立つだろうと思います。

長々と申し訳ありません。
乱文乱筆失礼致しました。
────────
以上。

本当に長かった;

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[CardWirth] バックパックの影響を考える

CWNextの、CW1.60として公開予定で開発されていた版について書いたものです。
その後、公式ファンサイトでの正式配布は行われない事になりました。
投稿当時の「CW新機能」タグが残っていますが、予定段階の話としてお読み頂ければと思います。

実装前の予定内容を見てぼんやりと考えていた、バックパックとゲームバランスの問題。
実装当初はまだぼんやりでしたが、効果系カードに「バックパック対応」の設定が追加されたのを見て改めて考えました。
現時点(CWNext Build 131031)での仕様については、前回の記事内のまとめをご覧下さい。

パックパックの仕組みで楽になりそうな項目を、ざっと挙げてみます。
Build 131031では、楽になった分を相殺するためのペナルティは無いようです。

技能関連

  • 探索専用技能をパックパックに置けば戦闘中に無意味なカードが出現しなくなり、戦闘で使えるカードだけを引ける。
  • バックパック対応技能を選ぶ事の利点
    • バックパック対応の探索専用技能をバックパックに置く事で、戦闘向け技能をより多く持てるようになる。
      強力な攻撃を実行できる機会が増え、戦闘が楽になる。
    • バックパックを交換用技能のストック場所として使えば、魔法薬等がなくても技能回復と同じ効果を得られる。
      残回数温存の意味が減じ、より気軽に技能を使えるようになる。
      また、状況に応じた技能の交換が容易になる。
    • バックパック対応技能をフル活用すれば、技能を最大で従来の約2倍の数持てる。
      構成にもよるが、行動の幅が広がる事が期待できる。

アイテム関連

  • イベントキーやキーコード発火専用のものなどをバックパックに退避させれば、戦闘時に有効な行動選択肢が増える。


これぐらいでしょうか。
他に何か考えついたら追加します。

※※※

これらの影響はと考えてみると、各プレイヤーのプレイスタイルや選択に左右される部分が大きく、ズバリ数値で表して比較するのは困難な事ばかりです。

唯一計算ができそうなのは、探索専用カードの影響ぐらいでしょうか。
これまで戦闘でパッとしないのもキャラの個性という事で探索専用技能も選択肢に入る仕様になっていましたが、これが無くなり、かわりにアクションカードや戦闘向け技能を引けるようになったらどの程度影響があるのか、という話です。

ただ、冒険者のレベル、技能のレベルや残り使用回数、手札欄全体を見るならさらにアイテムの所持数等、色々なものに左右されますので、細かく条件を区切るときりがありません。
いくつかの例に限定し、技能が1回も使われていない時にランダムに1枚引く場合を見ていきます。
前回記事オマケの、ちゃんとやってみた版とでも。


【Case1】Lv1冒険者が、探索用の技能A(Lv1)1枚を持っている場合

例えば、「盗賊の眼」だけ持っているような場合です。
駆け出しのうちは、戦闘に使えない技能があってもこの程度でしょう。
最初はお金もギリギリで、盗賊技能を複数買っておく人は少ないと思います。

技能Aが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=100/105 →95%

技能Aがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=100/100 →100%(約5%UP)

頑張って攻撃用Lv1技能も1枚持っているとすると、

技能Aが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/110 →95%
・戦闘用技能を引く確率=5/110 →5%

技能Aがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/105 →100%(約5%UP)
・戦闘用技能を引く確率=5/105 →5%(ほぼ変わらず)

約5%の差。微妙です。
持てる技能も使える回数も少ない駆け出しのうちは、影響はそこまで大きくないと見て良いと思います。


【Case2】Lv5冒険者が、探索用の技能A(Lv1)・B(Lv3)各1枚と戦闘用の技能C(Lv5)1枚を持っている場合

「盗賊の眼」「盗賊の手」「暗殺の一撃」1枚ずつを想定してみました。
戦闘に使えないのは技能A 9回分と、技能B 8回分。
戦闘に使えるのは技能C 5回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/122 →86%
・戦闘用技能を引く確率=5/122 →4%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/105 →100%(約14%UP)
・戦闘用技能を引く確率=5/105 →5%(約1%UP)


【Case3】探索用の技能A(Lv1)・B(Lv3)各1枚と戦闘用の技能C(Lv5)1枚を持っていたLv5冒険者が、技能A・Bをバックパックに移し、代わりに戦闘用の技能D(Lv1)・E(Lv3)各1枚を所持欄に追加した場合

文字だけでは分かり辛いですが、要するに以下のような入れ替えです。

A(探Lv1),B(探Lv3),C(戦Lv5)
 ↓
C(戦Lv5),D(戦Lv1),E(戦Lv3)

探索専用の技能をバックパックに移し、空いた所に同レベルの戦闘用技能を入れる場合を想定しています。
戦闘に使えないのは技能A 9回分と、技能B 8回分。
戦闘に使えるのは技能C 5回分、技能D 9回分、技能E 8回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=105/122 →86%
・戦闘用技能を引く確率=5/122 →4%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=122/122 →100%(約14%UP)
・戦闘用技能を引く確率=22/122 →18%(約14%UP)


【Case4】探索用の技能A(Lv1)2枚・B(Lv3)1枚と戦闘用の技能C(Lv3)・D(Lv5)各1枚を持っていたLv10冒険者が、技能A・Bをバックパックに移し、代わりに戦闘用の技能E(Lv5)・F(Lv5)・G(Lv7)各1枚を所持欄に追加した場合

ついでにCase3と同様の例を英雄級冒険者で。

A(探Lv1),A(探Lv1),B(探Lv3),C(戦Lv3),D(戦Lv5)
 ↓
C(戦Lv3),D(戦Lv5),E(戦Lv5),F(戦Lv5),G(戦Lv7)

の入れ替えを考えます。
戦闘に使えないのは技能A 9回分×2と、技能B 9回分。
戦闘に使えるのは技能C~G 各9回分とアクションカード100枚です。

技能A・Bが所持欄にある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=118/145 →81%
・戦闘用技能を引く確率=18/145 →12%

技能A・Bがバックパックにある時、
・戦闘で使えるカードが出る確率=145/145 →100%(約19%UP)
・戦闘用技能を引く確率=45/145 →31%(約19%UP)


やはり、中盤以降で影響が効いてきます。

探索専用技能をバックパックに退避させて戦闘に使えないカードを引く可能性をゼロに出来るのも結構な利点ですが、さらに退避させた跡地に戦闘用技能を入れると戦闘用技能を引く確率がグッと上がります。
Lv5冒険者の例で約14%、Lv10冒険者の例で約19%の差が出ていて、私は結構大きいと思うのですがどんなもんでしょうか。

※※※
計算しながら、改めて総合的な影響の見積もりは困難を極めるだろうと思いました。
同時に、現在のカード所持システムに対して何か不満が出ているにしても、エンジンの仕様で何とかしなくても良いのではないかとも思い始めました。

バランス問題は今後もついて回ると思いますが、果たして調整が出来るのかどうか。
どれだけ簡単になったのかが分かり辛い上に、そもそも別の事で難しくして釣り合いが取れるのかの問題もあります。
それならもう、やりたい方はご自分で、の方が簡単な気がしてきたので。。。

どうしても不満点が許せない方は、戦闘でも探索でも使える技能なり、何でも調べられる万能アイテムなり、無限に使える魔法薬なりを自作するなどして自力対応されるでしょう。何しろパーティー編集ツールも技能・アイテムの作成ツールも公式のものが最初から付属しており、やろうと思えば何でもできてしまうゲームです。
バックパック対応・非対応を分けたのは、バランス問題に対する一つの解答ではないかと思うのですが、この時点でやりたい人だけやって下さいという仕組みになっているわけで。

が、開発の方が実装やその後の調整に費やされた労力を考えると、いっそ無い方がとは言い辛い面もあります。
中身をシナリオ内では一切使えない荷物袋の小分け版扱いだったらバランス問題は解決でしょうが、今とは全く別物になるし、役に立つのかも謎だしで。


……結局、最初の実装目的は何だったのだろう。


(追記)
これまで、どんな仕様になったとしても、それに問題を感じるプレイヤーは使わない、使用方法を制限するなどして各自解決すれば済むと考えていました。
が、バランス問題を考え出すと面倒臭いわ収集はつかないわ、泥沼にはまった感が凄くて、仕様は今のまま、今の仕様に問題を感じる人だけ自己解決の方が良いのではないかと考えが変わりました。
その方が余程面倒は少ないだろうと思います。

まぁ、とはいえ、あくまで個人的な感想で。
いつも面倒な事を考えている人がまた面倒な事言ってるぐらいに見て頂ければ。


[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント
冒険は冒険の前から始まっているという話

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[CardWirth] バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)

CWNextの、CW1.60として公開予定で開発されていた版について書いたものです。
その後、公式ファンサイトでの正式配布は行われない事になりました。
投稿当時の「CW新機能」タグが残っていますが、予定段階の話としてお読み頂ければと思います。

WirthBuilderで効果系カードに「バックパック対応」という項目が増えているのに今更気付きました。WirthBuilder v.1.2.2で追加された項目です。

WirthBuilderの取扱説明書によれば

> バックパック対応カードはシナリオ開始時に使用回数がゼロになりません。

との事で、条件付きではありますがペナルティなしの所持技能枠増加が解禁された形です。

CardWirthNextの取扱説明書には細かい事が書かれていませんが、Build 131026の所にバックパック対応について述べた項目があり、この辺から対応・非対応で処理が分かれているものと思われます。

※※※
CardWirthNext(Build 131031)におけるバックパックの機能は、以下のようなものです。

  • 種類別に分かれていない。技能・アイテム・付帯能力合わせて何枚まで、の扱い。
    • 入る枚数は初期値3枚で、レベル上昇と共に最大10枚まで増える。(←NEW)
  • バックパックは、基本的に荷物袋と同じ扱い
    • バックパック内のカードは、戦闘中には使用できない。
    • バックパック内の技能の残回数は、効果系カードや効果コンテントで回復できない。(魔法薬などはバックパックの中身には効果なし。バックパック対応技能も回復できない。)
    • バックパック内のアイテムの所有時能力値修正は、所持者に効果を及ぼさない。
  • バックパック内の技能は、シナリオ開始時に残回数がゼロになる。
    • ただし「バックパック対応」の技能は残回数がゼロにならず、所持欄にあるものと同じくそのまま使える。(←NEW)
  • 技能を本人と本人のバックパック間で移動させた場合、残回数は保持される。


この仕様変更への反応は、その人が戦闘中に使っても意味が無いキーコード発火専用技能をどう思っているかで結構分かれそうです。

バックパック内をバックパック対応技能で埋めれば持てる技能の数が従来の約2倍になり、それに伴うペナルティもありません。戦闘で使えない技能をあらかじめ分けておく、交換用ストック技能を持つといった使い方が簡単にできるため、便利になって喜ぶ人がいる一方で、便利になり過ぎてつまらないと見る向きもあるでしょう。
特に所持品が充実し、技能を使える回数も増えてくる中盤以降、バックパックとバックパック対応技能を使うか使わないかで差が開きます。

キーコード発火用の技能については、正直邪魔だが対応箇所で使えないのも嫌で仕方なく持つ人と、好んでまたは割り切って持つ人に分かれると思います。
この仕様のままCW1.60が出れば、前者はバックパックを対応技能で使い倒し、後者のうち好きでやっている人はバックパック封印か少なくとも技能は入れないなど、使い方が極端に分かれていくかもしれません。

[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
バックパックの影響を考える
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント
冒険は冒険の前から始まっているという話


オマケ。
この記事を書くにあたり、この辺で呟いていた事をちょっとだけ数えてみました。
技能1枚だけを持ち、その他のカードを全く持たない時、それを手元に引いてくる確率は、だいたい残り使用回数にパーセントつけた程度という結果になりました。あくまでだいたいです。

駆け出し冒険者が盗賊の眼だけ持っているぐらいなら偶に出現(実際数えた値では16~20回に1回とか)で済みますが、成長して使える回数が増えるにつれ、ちょこちょこ見る(同、10~11回に1回)に変わっていきます。
場合によっては1割程度も出現する死にスキルの代わりに攻撃や防御などのアクションカードを引けると考えると、影響がないものとして無視するにはやや大きいように思いますが、その辺は人によるでしょうか。

なお、実際数えたのは前述のパターンだけです。
アイテムでランダム配布枠が潰れていればその分死にスキルが手元に来る確率は減るでしょうし、所持技能の構成や使用回数残りによっても違ってくるはずです。


(11/6追記)
上記オマケは実際数えた結果だけに間違ってはいませんが、試した回数が少ないためかなり大雑把です。
次のバックパックの影響を考えるで計算で同じ事をしています。できればそちらも併せてご覧下さい。

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[CardWirth] バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)

CWNextの、CW1.60として公開予定で開発されていた版について書いたものです。
その後、公式ファンサイトでの正式配布は行われない事になりました。
投稿当時の「CW新機能」タグが残っていますが、予定段階の話としてお読み頂ければと思います。

←実装予告段階の記事はこちら
────────

噂のバックパックが追加されたCardWirthNext(Build 131020)が公開されました。
タイトル画面には「CW1.60」の表示があります。

実装中の呟きにあった機能やバランス取りの話などが実際にはどうなるのか楽しみにしていましたが、見てみると予定とは少し違った形での実装になっていました。
CardWirthNext(Build 131020)におけるバックパックの機能は、以下のようなものです。

  • 種類別に分かれていない。技能・アイテム・付帯能力合わせて何枚まで、の扱い。
  • バックパックは、基本的に荷物袋と同じ扱い
    • バックパック内のカードは、戦闘中には使用できない。
    • バックパック内の技能の残回数は、効果系カードや効果コンテントで回復できない。(魔法薬などはバックパックの中身には効果なし)
    • バックパック内のアイテムの所有時能力値修正は、所持者に効果を及ぼさない。
  • バックパック内の技能は、シナリオ開始時に残回数がゼロになる。
  • 技能を本人と本人のバックパック間で移動させた場合、残回数は保持される。


バックパック内の技能の残回数がシナリオ開始時にゼロになるのは、面白いと思いました。
この仕様のため、良く使う技能を入れ替え用として余分に持っておくことはできません。
戦闘で使えない技能を分けておく目的では使えますが、技能回復を行わない場合はシナリオ内で使う技能を全てPC所持欄に置いて宿を出発する必要があります。回復なしで戦闘用技能をより多く持てるわけではなく、難易度の低下が緩和されています。

ただ、バランス問題が完全に解決されたわけではありません。
シナリオ開始直後に探索用技能をバックパックに退避させれば、戦闘で使い道が無い技能が出現しなくなります。死に選択肢になるはずだった手札枠にアクションカードや攻撃用技能が入る事を考えると、多少の難易度低下はあるでしょう。公式サイトのオンラインガイドによれば、アクションカードもそこそこ強力です。
この辺さらに修正が入るか、そのままCW1.60になるか、今後もこっそり注目していきたいと思います。

※※※
現在の仕様で考えられるバックパックの利用方法は、以下3つ?

  1. 移動中のみ使うアイテム入れ(所持欄に移動する手間が省ける)
  2. コレクションケース(眺める専用)
  3. 探索用など戦闘で使わない技能の退避場所(戦闘の選択肢に死に項目が出現しない)


[関連記事]
#CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)
バックパックを使ってみた・2@CWNext(Build 131031)
バックパックの影響を考える
CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント
冒険は冒険の前から始まっているという話


Build 131020→Build 131021の変更でPC所持欄/バックパックの切り替えボタンの位置とデザインが変更になり、見易さが格段にアップしていました。
開発サイドで切り替えボタン用絵の描き手を募集されてましたが、私はBuild 131021のデザインがそれらしくて好きです。密かにそのまま変更なしにならないだろうかと期(以下略

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[CardWirth] #CW新機能バックパックについて を起点に色々(10/13追記あり)

CWNextの、CW1.60として公開予定で開発されていた版について書いたものです。
その後、公式ファンサイトでの正式配布は行われない事になりました。
投稿当時の「CW新機能」タグが残っていますが、予定段階の話としてお読み頂ければと思います。

昨晩の宿の親父BOTさん(@Master_CW)のリツイートから、次バージョンのカードワースにバックパック(仮)が実装される予定である事を知りました。後は仕様の調整だけという段階のようです。

リツイートと反応は、下記まとめでご覧頂けます。
【CardWirth】 #CW新機能バックパックについて まとめ(Togetter)


現時点での実装予定をまとめると:

  • それぞれ決まった枚数の技能・アイテム・付帯能力を入れられるが、それらは戦闘中には使えない。移動中は所持欄のカードと同様に使える。
  • 同じPCの所持欄とバックパック間で技能を移動させても、残り使用回数はゼロにならない(残回数維持)。
  • 身体的特徴値の低下と引き換えに収納枠を解放する、使用中能力にマイナス補正をつける等の方法でバランスを取るかもしれない。

この内容を見て、少々感慨深かったです。
理由は以下。

CW公式サイトのFAQで「要望」の項を見ると(←ページの一番下の方です)、CW1.20の頃から、戦闘と関係ないカードが戦闘時の手札に入ってしまうのはどうにかならないかという要望があったようです。FAQに載るぐらいで、良くある要望なのでしょう。
これに対するgroupASKさんの回答にはアイテムを持ち過ぎると行動が鈍くなる事を表現するため敢えてそうしている、戦闘に役立たないカードもそのキャラの特性と書かれていて、意図的な仕様である事が窺えます。

が、バックパックの実装で、この回答が上書きされることになりそうです。
リツイートに続く意見募集のハッシュタグへの反応の中にも、戦闘中役に立たないカード入れにという呟きがありました。やりたい人が居て、実際可能であれば、結果的に公式FAQ内容は現実にそぐわなくなっていくと思われます。

既存の機能を元に拡張や追加のみ行う時期は終わり、これからは根本を流れる考え方の部分も変わっていくのだな、と。
だいたい予定の内容通りにバックパックが実装されるなら、groupASK継承路線を離れた新たな旅立ちとして、次バージョンでCW2.0を名乗ってもいいんじゃないかと思ったりもします。

※※※
能力にペナルティを課してバランスを取るという話について。
便利になり過ぎると面白くないので、バックパックが導入されるのなら何かでバランスを取って頂けるとありがたいな、とは思うのですが……

行動の選択肢が狭まる事(そもそも出来る事が減る)と能力が下がる事(行動の結果に不利益を被る)は、意味が全く異なります。
果たして違う現象を持ってきて相殺と見なせるのか。
相殺と見なせるものとしてバランスを取るなら、どの程度能力を下げれば妥当なのか。
その辺ややこしそうです。

※※※
そう言えばカードワースを始めた頃、戦闘で使えないカードが選択肢に出てくるのはおかしいと思っていた時期が私にもありました。それが公式サイトのFAQを読み、ああなるほど!と衝撃と共に納得した瞬間考え方が一変、CWの面白い所の1つという認識になったのですから不思議なもんです。

私個人としては、この面白さを捨てるのはもったいない気がしています。
いっそ戦闘向きな事はほとんどできない(選択肢に出ない)ぐらいの個性に楽しさを感じる多分マイナーな嗜好のお陰で、バックパック封印の縛りプレイに突入してしまいそうな予感がします。

また自分で自分の首を絞めるネタが増えるのか。。。
ま、自分1人でやる事で、自分が面白ければいいのです。


(10/13追記)
実装予定の中に能力ペナルティなどでバランス取りという話が出ているのは、戦闘で役立たないカードを分けておく、良く使う技能の入れ替え用ストックなど、ゲームの難易度が下がる使われ方が想定されているためだろうと思います。

シナリオを作る立場で見ると難易度の低下は大問題で、実装するならバランス取りは是非! と考えてしまうのですが。
一方で、記念品収納専用にしてシナリオ中で全く使わないなど、難易度が下がらない使い方も考えられます。一律ペナルティが課されるとそういった使い方はし辛くなりそうです。

通常の使用ではペナルティが発生するが、ロックしてシナリオ中の中身入れ替えや使用不可、所持効果も受けられない状態にすればペナルティなしというような仕組みならどちらにも使えるでしょうが、、、
まぁ、ただの妄想ですね。終了。


[関連記事]
バックパックを使ってみた@CWNext(Build 131020)
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CardWirthNext次バージョン個人配布移行の事
Re: CW1.60(予定)関連で頂いたコメント
冒険は冒険の前から始まっているという話

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