物語を作る時、内容の整合性は重要と思う。
最初から理不尽展開をウリにしてウケ狙いの方向性もあるだろうが、それだと内容をプレイヤーに納得してもらうために、それなりの力量が必要だろう。それはちょっと難しそうだから、自分の目標は、あくまで「普通」。
普通の、内容に矛盾がないストーリーが理想だ。
2回前、「緋衣の盗賊」に関して、プロットメモを読み返すとツッコミどころ満載であるとかいう話を書いたが、矛盾なしを目指すなら、ツッコミどころがあっては困る。
で、具体的には?(ネタバレ)
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ツッコミどころ、その1。 “素朴な疑問”的なもの。ほとんどがこれ。
言われてみなければ普通気付かないか、プレイヤー側で想像で補って内部処理してもらえそうな程度のものだ。
冒険者の視点で見ていると、気づかないこともある(<なんとなく「そういうもんだろ」で納得するから)。
例えば地下室のあるあの家。地下への入り口は隠し扉になっているので普通では見つからないのは良いとして、怪しい集団が出入りしているのに街のあちこちで噂になったりしないのだろうか?
もしくは、なんでも屋にパーティー加入と情報集めの両方を依頼した場合、彼は常にパーティーと一緒に行動しているのに、いつ情報を集めているのか?
…といった類。
いずれも、説明をつけようと思えば簡単に説明をつけられる。
しかし、そういう細かいところまで説明をつけて明確にしようとすると、かえってくどくなって、プレイヤーに興味を失わせる結果になるかもしれない。
“素朴な疑問”は、基本的に「緋衣の盗賊」改定計画に盛り込まないことにする。
ツッコミどころ、その2。聞かれたら一瞬悩みそうなもの。
実を言うと、上記のような細々したもの以外に、一、二点、後から考えてみたら、これは少々説明をつけるのが難しいという矛盾点が無きにしも非ずだ。
「明らかに矛盾が残る」状態にはしていないし、強引に説明をつければつけられそうな感じではあるので、次の大幅改定時に気付かれないように改定しておこうか…。